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太平記 ~足利尊氏を讃える唄~

一、

ご来場なる皆さん方へ

平にご免をこうむりまして

何か一席 うかがいまする

かかる芸題は何よと聞けば

さても名高い尊氏公の

天下統一 八木節文句

さればこれから読みあげまするが

オーイサネー


二、

時は花園 帝の御代の

源氏足利 名家の家に

まちにまったる 長男生まれ

二羽の山鳩 吉兆の知らせ

これぞ後の世 天下を取りて

日本統一 成し遂げたるや

足利尊氏 郷土の誉れ


三、

風雲つたえる 元弘三年

家に伝わる 血染めの遺書の

置文(ふみ)の恨みを 今はらさんと

後醍醐天皇の 綸旨をうけて

北条打倒と 決起をなさる

勝利軍功 第一なりと

賜りましたる 帝の諱(いみな)


四、

民に悲しい 暮らしを強いる

公家の政治を打ち負かさんと

湊川にて 正成破り

この世の定めと よく申せども

帝に叛くは 心ぞ哀れ

清水寺にて 願文おさめ

嘆き綴らん この世は夢と


五、

大願成就の 尊氏公は

足利幕府を 都に開き

建武式目 制定されて

平和な御国の 基をつくる

後醍醐天皇を 弔うために

貿易船をば 中国(たこく)におくり

お寺建てたる そは天龍寺


六、

時は変われど、世は変われども

尊氏公の 偉業は残る

京都、鎌倉 全国各地

大将軍の 伝説多く

足利源氏が 発祥したる

この地足利 郷土の誇り

この地足利 郷土の誇りだ

オーイサネー

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